富田勲×初音ミク「ドクター・コッペリウス」見てきました。

160729_coppelius どうも。とぷす君です。

昨日のメルマガでも書いてたとおり、2016年11月11日に東京渋谷のオーチャードホールで初演された富田勲×初音ミク「ドクター・コッペリウス」を見てきました。

今年の5月5日に84歳で亡くなられた富田勲さんの遺作になりましたね。

初音ミクが人間の男性バレエダンサーと、バレエを踊るという新たな試みを、84歳という年齢でやってみようという富田勲さんのアートへの情熱がすごいですね。

初音ミクを開発しているクリプトンフューチャーや、ダンサーさんに、そこへの挑戦を持ちかけて、実際に多くの人々を動かしてしまうというのが、さすが世界の富田勲さんならではの貫禄なんだろうなって思います。

もはやそういう挑戦への情熱だけでも感動してしまいますね。

富田勲さんについて

富田勲さんは40歳の頃、当時で1000万円(今とは物価が違うのでかなりの値段)もするシンセサイザーを借金して、個人輸入し、それまでは効果音とかにしか使われない感じだったシンセサイザーを、見事に表情豊かな楽器として、ドビッシューの曲を演奏し、世界中で高い評価を受けました(ビルボード1位ってすごい。。)

ドビッシュー「月の光」/富田勲




現在、シンセサイザーに入ってるプリセットの音の作り方って、富田勲さんが考えて作り上げたものが基本になってるんじゃないでしょうか。


富田勲さんの音作りはこちらの「タモリ倶楽部」での特集でわかります。



この「タモリ倶楽部」のなかでシンセサイザーで口笛に似せた音をつくるときの、富田勲さんの細かい部分でのこだわりが、なぜ日本人がテクノ(シンセサイザー音楽)に強いのかがわかる気がしますね。繊細なんです音作りが、、、のちのYMOや、、、90年代のケン・イシイでもそうだけど、音作りが細部までとっても緻密。

第1部「イーハトーブ交響曲」

昨日(2016年11月11日)の富田勲さん追憶コンサートでは、2011年の作品「イーハトーブ交響曲」がまず第1部として演奏されました。

d12949-361-183725-0 (2016/11/11オーチャードホール)

僕は「イーハトーブ交響曲」はCDもブルーレイも持っているので、何度も聞いているのですが、生で聴くのは初めてでした。

CDやブルーレイの演奏と比べると、昨日は少しテンポが速かったような気がしました。指揮者が違うのでテンポや演奏はそのときによって変わるのがオーケストラ演奏ですね。

ストリングスの音と、少年少女合唱団の声がとってもキレイでした。

「イーハトーブ交響曲」については2011年の初演時のこちらのテレビでの特集番組でダイジェストが解説付きで見られます。



第2部「ドクター・コッペリウス」

この作品は、富田勲さんと親交のあった「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれる糸川英夫博士をモデルに、糸川英夫博士が生前語っていた「ホログラフィとバレエを一緒に踊るのが夢」を具現化するために作ろうとしたということです。

糸川英夫博士はなんと60歳を過ぎてから、バレエを習い始め、富田勲さんのホルスト「惑星」の音楽で帝国劇場で舞台にもたったというのだから驚きですね。。。

富田勲さんはこの糸川英夫博士の夢を叶えるべく、初音ミクとバレエを覚えた宇宙を夢見る博士が踊るというスペースバレエシンフォニーを作ろうとしたんですね。すごいですね。。発想が。。。

バレエのストーリーは、羽衣伝説の天女の娘(初音ミク)と、ロケット開発の科学者(ドクター・コッペリウス)が、惑星イトカワへ向かう小惑星探査機ハヤブサとともに宇宙へ旅立つというかなり異色な展開でした。。。

残念ながら富田勲さん5/5に突然亡くなられたため、第1楽章と第2楽章は未完成のまま上演されませんでしたが、第3楽章~第7楽章までを、様々な音楽・舞台アーティストが引き継ぎ、上演できることになったそうです。

モーツァルトのレクイエムもそうですが、制作途中で作曲者が亡くなったため、未完成の部分を他の人たちで繋ぎ合わせて再構築したというカタチですね。

d12949-361-648971-2 (2016/11/11オーチャードホール)

今回、初音ミクと人間ダンサーを一緒に踊らせるために、クリプトンフューチャーは新しい技術での投影を開発し試みたみたいですが、、、正直、、、ミクちゃんかなりぼやけてました。。。(上の写真でもボヤっとしてますね。)

特に背景が透明になる感じでもなかったので、、、う~ん、これなら、普通に液晶パネルのほうがキレイな気が。。。という、感じでした。今後の改良を期待いたします。

しかし、新しいことに挑む姿勢は素晴らしいと思います。

かつては、マーラーも新しい交響曲を発表するごとに新しい楽器(楽器じゃなくても音)を試み、批判されていたらしいのですが、のちに指揮者レナード・バーンスタインによって再評価され、今でもはクラシック音楽の定番になっています。

また、現在では、バレエの定番中の定番、チャイコフスキーの「白鳥の湖」も、初演はボロボロで大ブーイングだったといいます。

舞台表現というのは、再演されるたびに、どんどん進化していきます。

新しい解釈があったり、新しい演出や新しい試みが加えられたもしていきます。

そうやって作品は生き続け、進化していくんですね。

今回の「ドクター・コッペリウス」も、まだまだ進化の可能性がある気がしました。

今年は、シンセサイザーというただの電気信号音を音楽を奏でる楽器に昇華させた「富田勲さん」と「キース・エマーソン(ロック界のシンセサイザーのカリスマ)」という2人がこの世を去りましたが、今でも、結局のところシンセサイザーの音って、この2人の音なんだと思います。

一番始めに誰かが「これはこういう風に使うのだよ」と提案をすると、人間というのは案外その延長線上を走っていくもののなんだなって思います。

人間って、学習する生き物なので、先人の知恵を学ぶところから、成長していく生き物なんですね。

だから、まったく今まで誰も使ったことのないような新しいモノが出てくると、それをどう使うのか? みんなわからないわけです。。。

それを「これはこういう風に使うのだよ」と人々を驚かせるような提案ができる人は、やはり偉大で、天才なんだと思います。

初音ミクが出来てきたとき、常人は「これはパソコンのなかで決まったテンポに合わせて歌わせるもの」だと思いました。。。

しかし、富田勲さんは、、初音ミクを指揮者に合わせて、歌わせようと、いきなりパソコンの中から飛び出させようと発想するわけです。。。でも、そんな技術はないわけだから、、、ミクの開発元のクリプトンフューチャーにお願いしてその技術を開発してもらうんです。

クリプトンフューチャーも富田勲さんに提案されなかったら、そんな技術は開発してなかったんじゃないでしょうか。。。

スティーブ・ジョブスなどもそうですが、現在では不可能な技術を「こういうのがほしい。やりたい。作って」と、技術者に提案して、作らせてしまうわけです。

こういうのが天才なんですね。

技術者の心を制限している思考の限界を変えてしまうわけです。

結局のところ、情熱なんだと思います。

情熱が人の心を動かし、技術の限界を超えていくのでしょうね。

富田勲さん、ホントにすごい人だったなって思います。

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